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2015/08/28

East 43rd Street (Cambridge English Readers Level 5)


East 43rd Street Level 5 (Cambridge English Readers)
語数:22,502
読みやすさレベル:5.0
評価:★★★☆☆

クリスマス目前のニューヨーク。
冴えない中年の私立探偵、Marleyが行きつけのバーで飲んでいると、その場所にそぐわないゴージャスな女性が入ってきた。興味を覚えたMarleyはバーを出た女性の後をつけるが見失ってしまう。次の日、その女性が探偵事務所にやってきて仕事を依頼する。その仕事とは、夫に宝石を届けてほしいというもの。しかし、そこにはワナがあり、Marleyは強盗容疑でつかまってしまう.....。

普段探偵モノをほとんど読まないのですが、今後ペーパーバックに移ることを考えると、舞台が学校で主人公が子ども、の児童書より、こういう作品も読んだ方がいいのかなあ、という考えでこちらのGR(Graded Readers)を手に取りました。

読み慣れないジャンルにしてはなかなか楽しんで読めました。
仕事を怪しいと睨んだMarleyが次々と手を打つ様子に、単純に「頭いいんだな!」と思いましたし、アシスタントのStellaの機転や、Oldenbergの小憎らしい態度、Mr.Lamの怪しい雰囲気などエンターテインメント要素がたくさんつめ込まれています。
クリスマス前のニューヨークでぽいっと女性からもらった報酬の2000ドルを寄付してしまうMarley(ビンボーなのに......)が好きです。


2015/08/23

Number the Stars


Number the Stars
著者:Lois Lowry
語数:26,108
読みやすさレベル:4.0
評価:★★★★☆

Lois Lowryの1990年度のニューベリー賞作品。
第二次世界大戦中のナチス占領下のデンマーク。10歳のAnnemarieとその家族がユダヤ人の友人を脱出させるまでの一連の活動を描く。

本のタイトル、Number the Starsは聖書の詩篇147章にある言葉です。
詩篇はキリスト教で言う旧約聖書の中にあるのですが、こちらの書物はユダヤ教の人の聖典でもあります。その中の言葉が引用されているのです。

「主はエルサレムを築き、イスラエルの追いやられた者を集められる。主は心の打ち砕かれた者をいやし、その傷を包まれる。主はもろもろの星の数を定め、すべてそれに名を与えられる。」(引用はこちらのページのものを借用しました)

ユダヤ人たちが脱出用の船を小屋の中で待ちつつ、いつこの計画がナチスにバレてここに集まった全員が掴まるかわからない、そんな緊張の中でレジスタンスの一員が読んだ一節です。
ナチスに追われ、傷ついたユダヤ人たちですが、そんな彼らを忘れること無くそれぞれを覚えてくださる神。追い詰められ絶望に陥りそうになる彼らを励ますピッタリの聖句だと思いました。

この作品に出てくるデンマーク人の活動は実際にあった出来事を下敷きにして書かれているそうです。ヨーロッパでナチス・ドイツがどんなことをしてきたか、その圧政下で人々はどんな行動をとったのかという歴史は日本人としてはほとんど知る機会はありませんでしたが(「アンネの日記」は有名ですけど)、少女のAnnemarieを含め、危険を犯しながらも人々が勇気を示した姿に自分だったら出来るだろうか等考えさせられました。

2015/08/22

Forget to Remember (Cambridge English Readers Lv.5)


Forget to Remember Level 5(Cambridge English Readers)
語数:24,999
読みやすさレベル:5.0
評価:★★★★☆

Janは認知症の母親の面倒を見ているが、悪化していく母親の介護に疲れ果ててしまっている。姉のKateに援助を求めるが、その夫の反対や、仕事が忙しいなどの問題もあり、うまく行かない。姉妹の確執や、Janの娘の変化、Kateの夫婦問題、そして母親は...?

認知症の母親のことを扱った作品だけど、母親を巡って立場の違う登場人物の葛藤や変化が見どころかな。

とにかくJanとKateの格差と価値観が違いすぎる。Janは進学させてもらえず、定職についていなくて、離婚しており、娘も無職でドラッグをやったりする人。母親の介護をやってるから仕事の面接にも行けない。一方Kateは進学し、今は弁護士として働き、実業家と結婚して子どもは大学に通っている。家もお手伝いさんがいるような大きな家。Janは「(介護で)疲れたわ」と言っているのに対してKateも「わたしも(ヴァカンスで)疲れたわ」と言っちゃう。

最後のまとめ方は綺麗すぎだと思ったけど、色々な問題を扱っていて最後まで止まらずに読み進められた。





2012/10/19

Dolphin Music (Cambridge English Readers Lv.5)


Dolphin Music Level 5 (Cambridge English Readers)
語数:23,267
読みやすさレベル:5(ホントに5?実感としては3〜4くらい)
評価:★★★☆☆

このCambridge English Readers、タイトルの"Dolphin Music"だけだとナショナルジオグラフィックみたいな自然ドキュメンタリーものを思い浮かべちゃうけど、ところがどっこい、がっつりとディストピア小説ですよ。うわー。

"1984"(記事)といい、"the Giver"(記事)といい、ディストピアもの大好き人間としてはまさかGRで(しかも書きおろし)こういうのが読めるなんて、と感激。

内容はね、「希望のあふれる『1984』」って印象です^^
展開は次に何が起こるか大体予想がつくので1984やthe Giverほどのクオリティーというわけではないのだけど、こういう話、好きだわー。

なによりGRレベル5なのに、YL3〜4くらいのテンポでGUNGUN読める。
しかもこのディストピア設定!

Cambridge English ReadersはSFや近未来物がいくつもあるみたいなのでもっと読みたいな〜。


2012/02/12

the Yellow House Mystery (Boxcar Childrenシリーズ3)

The Yellow House Mystery(Boxcar Children 3)
The Yellow House Mystery
著者:Gertrude Chandler Warner
語数:23,109
読みやすさレベル:3.5
評価:★★★☆☆

クウネルヨム:Boxcar Childrenシリーズ

あらすじ:前作の島、Surprise Islandで何十年も空き家になっている黄色い家。それはAlden家のお手伝いさんの夫、Billの家だった。けれどBillは行方不明で…。
Alden家の子どもたち、Henry、Jessie、Violet、BennyはBillを探す冒険に出る。

2012/02/11

Surprise Island (Boxcar Childrenシリーズ2)

Surprise Island (Boxcar Children 2)

Surprise Island (Boxcar Children 2)
著者:Gertrude Chandler Warner
語数:22,666
読みやすさレベル:3.0
評価:★★★☆☆

クウネルヨム:Boxcar Childrenシリーズ

1巻目で孤児だった4人兄弟Henry, Jessie, Violet, Bennyはお金持ちのおじいさんと暮らすことになりました。今回はおじいさんが所有する島で夏休みを過ごすという内容です。

おじいさんが大金持ちなので、滞在するのは高級リゾートホテル…かとおもいきや、なんと納屋。子どもたちはものがなくても、自分で作ったり、工夫したりするのが大好き。魚釣りをしたり貝をとったり島を探検したりします。

今回はおじいさんの管理下にある島での生活なので、サバイバルと言うよりキャンプに近いです。

しかし今回は謎の男が登場します。この人物は一体誰なのか。そして島を探検しているときに発見したものは…?

2011/10/29

Because of Winn-Dixie

Because of Winn-Dixie
Because of Winn-Dixie
著者: Kate DiCamillo
語数:22,331
読みやすさレベル:3.8
評価:★★★☆☆

感想:
Opalの母親は彼女が小さい時に出ていったきり帰ってきません。父親もそんな母親については言葉少なめになりがちで自分のカラに閉じこもってしまいます。そんな背景に加えて新しい土地に引っ越してきたOpal。彼女の寂しい気持ちとそんな彼女を補うかのようなWinn-dixie。何度か父親に母親についてぶつかろうとするOpal、それに応えようとする父親、そんな二人の関係の橋渡しをするかのようなWinn-dixie。動物もののストーリー且つお涙頂戴なものは受け入れがたいですが、この作品はWinn-dixieが見事に人と人をとりもつ鍵となっています。

Winn-dixieのおかげで徐々に街の人達とも良好な関係を築いていくOpalですが、最後の1ピースである父親との関係が最後どうなっていくのか。ものすごく希望の光が見えるエンディングで私は好きですね。こういうの。

そしてフロリダの温暖で時には激しい気候、そして小さなコミュニティーを作る街も遠く離れた日本にいる私ですが、なんとなく懐かしさと羨ましさの間ような不思議な感じがしました。

2011/10/13

Teacher Man (Penguin Readers Lv.4)

"Teacher Man": Level 4 (Penguin Readers)
Teacher Man
著者:Frank McCourt
語数:21,772
読みやすさレベル:4.0
評価:★★★★★


あらすじ:著者Frank McCourtのニューヨークでの教師生活を描いたノンフィクションです。全然知らないで手に取ったのですが、『アンジェラの灰』(リンクはwikipedia)の作者だそうです。ニューヨークという場所にふさわしく色々な人種や背景を持つ生徒がいます。ひたすらやんちゃな生徒たちを相手に、如何に生徒たちと接しているか。教員としての喜び、失敗、苦労等がユーモアを交えながら描かれています。