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2011/10/29

Because of Winn-Dixie

Because of Winn-Dixie
Because of Winn-Dixie
著者: Kate DiCamillo
語数:22,331
読みやすさレベル:3.8
評価:★★★☆☆

感想:
Opalの母親は彼女が小さい時に出ていったきり帰ってきません。父親もそんな母親については言葉少なめになりがちで自分のカラに閉じこもってしまいます。そんな背景に加えて新しい土地に引っ越してきたOpal。彼女の寂しい気持ちとそんな彼女を補うかのようなWinn-dixie。何度か父親に母親についてぶつかろうとするOpal、それに応えようとする父親、そんな二人の関係の橋渡しをするかのようなWinn-dixie。動物もののストーリー且つお涙頂戴なものは受け入れがたいですが、この作品はWinn-dixieが見事に人と人をとりもつ鍵となっています。

Winn-dixieのおかげで徐々に街の人達とも良好な関係を築いていくOpalですが、最後の1ピースである父親との関係が最後どうなっていくのか。ものすごく希望の光が見えるエンディングで私は好きですね。こういうの。

そしてフロリダの温暖で時には激しい気候、そして小さなコミュニティーを作る街も遠く離れた日本にいる私ですが、なんとなく懐かしさと羨ましさの間ような不思議な感じがしました。