The Twins at St.Clare's
著者:Enid Blyton
語数:43,000
読みやすさレベル:4.5
評価:★★★★☆
St.Clare'sという寄宿制の学校に入学したPatとIsabelふたごの学園生活のお話です。
最初はSt.Clare'sに行きたくなかったので、意地を張っていたのだけど、徐々に周りに馴染んで、友情を育んでいくおはなしでした。日本語で読んでも英語で読んでも素敵なお話です。
英語のレベルはうーん、会話が多めなのでそこに慣れるまでちょっと時間がかかりました。
たとえば、寮に行くための荷造りをしていて、自分たちが持って行ける荷物が少ないのを嘆くシーン。
"How few dresses we are allowed! Mary and Frances said that they were allowed to take as many dresses as they liked to Ringmere - and they had both got long evening dresses like their mother! Won't they show off to us when they see us again!"
Won't〜?(クエスチョンマーク)だと否定疑問文なのでわかるんですけど、なぜか末尾はビックリマーク。シチュエーション的には「きっと今度会ったら見せびらかすでしょうね!」みたいな意味だと思うんだけどなぜ"Won't〜"なの?と2日ばかり悩みました。
いろいろ調べた結果、否定疑問文と同じ形でも最後が「!」だと感嘆文になるんだとか。
(参考:ゼロからはじめる英文法28 倒置)
へ〜!知らなかった〜。
この話、日本語版で小学生の時に読んでいるんですが、日本語ではこう訳されているけど、原文ではどう言っているのかが分かってその点でも楽しかったです。「嘆きのマドモワゼル」とか。"abominable"を使うんですね。abominableとか今まで使ったこともたぶん見たこともない単語ですけど、St.Clare'sのおかげで忘れられない単語の一つになりそうです。
あと"Sport"とか。Sportなんて単語を今更辞書で調べるとは思いませんでした。
"I like Hillary the best in our form. She's so natural and jolly - a real sport."とか。
「運動」意外にも意味があったんですね…。うは〜。
あとはちょこちょこ見覚えのない単語がありましたが作中で何回も使われているので 読んでいるうちに慣れました。
ちなみに私が子供の頃読んだ「おちゃめなふたご」の表紙はコレ↓
田村セツコさんのラブリーなイラストと挿絵なのです。
今回洋書を初めて見て、イラストから得るキャラクターのイメージって大きいんだなあ〜とイラストのパワーに気付かされました。
おちゃめのふたごといえば、ずいぶん前にテレビでもアニメ放送があったのでそちらでイメージしている人もいるかもね。
続編もまたチャレンジしたいと思いま〜す。
St.Clare's/おちゃめなふたごシリーズ
Lv.4
★5
人間もの
作者:Enid Blyton