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2015/08/25

Charlotte's Web

著者:E. B. White
語数:31,455
読みやすさレベル:5.0
評価:★★★☆☆

あらすじ:子豚のWilberは生まれてきた頃他の兄弟達よりも小さかったので間引かれそうになるところを少女Fernに助けられます。順調に大きくなり、農場で生活することになったWilberですが、冬にはハムにされしまうことを知ります。そこへ蜘蛛のCharlotteが「あなたを助けてあげる」と言ってくれるのですが......。


動物が主人公のお話なのでほのぼの〜した話かとおもいきや、せっかく命拾いして順調に育っているのに、今度はハムにされる!という危機が。
そして子豚のWilberは友達が農場にできないと嘆くような、食べ物がほしいんじゃないんだ、愛が欲しいんだと泣くような、繊細な感情の持ち主なのです。

1953年のニューベリー名誉賞(Newbery Honor)を受賞し、今でも読むべき本100などに取り上げられる名作でもありますが、農場の活き活きとした自然の描写やWilberたち農場の動物達の様子、命の尊さ、そして次の命への連鎖、少女の成長など、今でも読まれているのに納得の一冊でした。

個人的に「それはないだろ!」と思ったのは、Wilberを最初殺そうとしたお父さんがFernに頼み込まれて、じゃあ育ててみなさいと言ってくれるのに、いざ順調に育ったら、うちではもう餌をやって育ててやるつもりはないから売ってしまいなさいと言うこと。いや......たんに犬などのペットならずっと手元においておくと思うし、ブタは大食らいで餌代がかかるのも分かるのですが、一旦Fernに預けたブタを「売ってしまえ」はないだろ!と。「ブタはペットではなく、家畜」という人間の冷徹な?区別があるのでしょうね......。

これを読んでいるとWilberが純情でつい感情移入してしまうので明日から豚肉を食べたくない気持ちになるのですが、私はやっぱり今日もベーコンエッグを食べました。勝手ですね><