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2011/10/16

the Witches of Pendle (Oxford Bookworms Library stage1)

The Witches of Pendle (Oxford Bookworms Library, Stage 1)
the Witches of Pendle
著者:Rowena Akinyemi
語数:5,730
読みやすさレベル:1.8
評価:★★☆☆☆

イギリスのPendleの魔女の話を元にした話です。時代は1634年。獄中の主人公Jennet Deviceが22年前に魔女として処刑された家族のことを回想します。



Pendleの魔女の処刑、つまりこの物語の主人公の家族が処刑された年は1612年。日本で言うと江戸時代の初期です。

この作品では娘のJennet Deviceが自分の家族を魔女だと証言するのですが、当時幼く(9歳)しかも親から虐待を受けていた彼女がきちんとした判断ができていたとは思えない。なのに、その証言だけで家族の運命が決まってしまうのが恐ろしかった。

魔女裁判については、Jennetの家族のように子どもに虐待をしていたようなひともいたのでしょうが、やっかみや邪魔だという理由で魔女に仕立てられ処刑された人も少なくないと聞きます。歴史物をたまに読むと暗澹たる気持ちになることがあります。それだけ今の自分が恵まれているのでしょうが、もし未来の人々が現在の私達の様子を描いた歴史小説を読んだらどう思うのかな、なんてちょっと思います。

Lv.1  ★3  歴史