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2011/10/10

The Swiss Family Robinson (Penguin Readers Lv.3)

"The Swiss Family Robinson": Level 3 (Penguin Readers)
The Swiss Family Robinson
著者:Johann David Wyss
語数:12,000
読みやすさレベル:3.2
評価:★★★☆☆

"Robinson"とある通り、ダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』を下敷きにした無人島でのサバイバルものです。



洋書を読み始めてサバイバルものにちょくちょく当たります。そして「私サバイバルものって好きだったんだなあ〜。」と再認識。あの"The Mosquito Coast"でさえ、そういうシーンになるとわくわくします。何も無いところから試行錯誤をしながら生活を築きあげるところが好きなんですかね。実際に船が転覆して無人島に放り出されたら筆舌に尽くし難いほど大変だとは分かるのですが…。

要約されたリトールド版、しかも語彙などに制限があるGRのせいか、この物語の家族、物語の最初のほうから悲壮感は全くありません。むしろかなりポジティブ。彼らが一体どうしてこの船に乗る事になったのか、 以前は何をしていた人たちなのか。そういった背景は全く語られることなく、船が荒らしに巻き込まれて難破しそうなところから語られます。サバイバルもの好きとしては導入部が長ったらしいよりも登場人物たちがサバイバルする様子を読みたいので、良いとこ取りといえばそうなのかもしれませんが、ちょっと拍子抜けしたのも事実。また、冬の間中寒い中雨にぬれて過ごしたというのに、病気ひとつしない。うーむ、なんだかちょっと都合が良すぎやあしませんか。やはりサバイバルものは楽しいだけじゃなくて困難をいかに乗り越えたかみたいなのも読みたいよ。夏休みのキャンプじゃないんだから。

原作だとまた違うのかな…と思ってネットで検索していたら、日本語版では岩波文庫で『スイスのロビンソン』として出版されていますが、残念ながらAmazon.co.jpでは販売されていないようです。原作はドイツ語ですが、英語版はばっちりProject Gutenberg(プロジェクト・グーテンベルク)に入っています。こういう時、英語がスラスラ読めるとラッキーですね(私にはまだその力量が無いですが…)。

そしてこのThe Swiss Family Robinson、世界名作劇場の『ふしぎな島のフローネ』の原作だったんですね。
ふしぎな島のフローネ 投稿者 retudou







Lv.3
冒険・アクション
★3