本棚の整理

2011/10/10

Leaving Microsoft to Change the World (Penguin Readers Lv.3)

"Leaving Microsoft to Change the World" for Pack: Level 3 (Penguin Readers)
Leaving Microsoft to Change the World
著者:John Wood
語数:14,017
読みやすさレベル:3.2
評価:★★★★★


マイクロソフトを辞めて世界を変える……タイトルをそのまま日本語に訳すとこんな感じでしょうか。このタイトルに惹かれて読んでみました。読書が好きな人にはぜひぜひ読んでもらいたい本です!




あらすじ:
マイクロソフトの若き重役ジョン・ウッド。長期休暇でネパールに行ったとき、ヒマラヤの小さな学校を訪れます。そこには1つの教室に70人もの子どもたちが詰め込まれ、図書館の本棚は空っぽ。わずかに蔵書されている本は貴重なので鍵のかかる棚の中に厳重にしまわれている…。
”May be sir, one day you will come back with book.” 現地の教師に言われたのをきっかけに、ジョンは会社を辞めて途上国の子どもたちのために本を寄付したり学校や図書館を建てるRoom to Readという活動を始めます。

思えば私が子どもだった時、家には本がたくさんありました。母親も本が好きな人でしたし、わたしに読み聞かせをしてくれていたのを今でも覚えています。小学生の時はよく図書館に通って本を借りていましたし、今でも読書は好きです。そして今年は洋書にも挑戦しています。本を読むことは私にとって日常です。けれど世界には外国語を学ぶどころか母語の読み書きができない人もたくさんいます。いや、そういう話は聞いたことはあるけれど、自分にとって当たり前である読書が出来ない人たちがたくさんいるということが改めてショッキングでした。Room to Readが沢山の本や教育の機会を子どもたちに提供するシーンは胸に来るものがありました。

マイクロソフトという世界でも屈指の企業で働いているんだからそのままキャリアを積めば将来も安泰なのに、自分の夢に忠実に行動できるジョン。その行動力やジョンを支える仲間たちがとても魅力的でした。そしてだんだんと増える学校や図書館の様子を読んでいるとまるで自分も子どもたちと読書の喜びを分かち合っているような気分になりました。

邦訳でも『マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった 』というタイトルで出版されています。正直言って原題のほうが好きです^^;きっと洋書を読もうと今年挑戦していなかったらこの本には出会わなかったかもしれないと思うと本当ラッキーだなあって思います。今回読んだものは原著ではなくてわかりやすく短くリライトされたものなのでまた機会を作って邦訳も読んでみたいと思いました。




Room to Read(英語サイト) http://www.roomtoread.org/
Room to Read(日本語サイト) http://www.roomtoread.jp/