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2013/07/23

Cupcake Club: Peace, Love, and Cupcakes

Cupcake Club: Peace, Love, and Cupcakes (The Cupcake Club)
語数:30,426
読みやすさレベル:4.5
評価:★★★☆☆

あらすじ:
小学4年生のKylieが主人公。3年生の時に新しい学校へ転校してきてからずっとクラスの中心のMeredithにいじめられて惨めな生活を送っている。そんな時新しく赴任してきたJuliette先生に「美味しいカップケーキを皆にごちそうすれば、きっと自分のことを好きになってくれるから」と、カップケーキクラブの設立を勧められる。クラブでKylieとその友達は素晴らしいカップケーキを作り、どんどん話題になっていく。友情と自分の居場所をカップケーキクラブで得たKylieだが、Meredithのいじめは止まらなくて…。



冴えない女の子がクラスの人気者女子にいじめられててそれをなんとかする、というちょっとありがちなストーリーです。痛快にいじめっこを撃退するようなお話ではなく、割とまじめにKylieくらいの年頃の女の子の心境を描いているように思いました。

このお話の中でKylieは周りの大人に自分がいじめられていることを打ち明けません。結構深刻な事件を起こしてしまいます。これも実際いじめの場ではありがちなのではないかと思いました。

このお話の中で出てくるカップケーキですが、外国のお菓子ってこうよね…と思うような色鮮やかなクリーム(赤やら緑など)の乗ったカップケーキなので、そういう派手な色のお菓子に馴染みのない人たちにとってはぎょっとするかもしれません。

小学4年生の子ども達がカップケーキをお店に卸したり商売をしたり、イベントやパーティーのために何百個もカップケーキを焼きまくったりなんかスゴイです。ちょっとこういうのは読んでいて、流石に成功しすぎなんじゃ…と突っ込みたくなるものの、なかなかワクワクします。こういうの好き。

読む前は主人公の年齢が4年生(Meredithが作中で10歳の誕生日を迎えるの)なので、正直、大人の自分が読んで面白いのかどうか迷っていましたが、なかなか興味深い話だったと思います。個人的には語彙数2万程度のこのレベルのものが引っかかる単語はあるもののサクサク読み進められるので自分のレベルに合っているんだろうと思うのですが…願わくばもうちょっと大人用の本が読めるようになりたいですね…。

本の最後には作中に出てきたカップケーキのレシピが掲載されているので興味のある方は作ってみるのもいいかもしれない。